クロチチタケ

クロチチタケ

Lactarius lignyotus Fr.
(ベニタケ科 チチタケ属)

 夏から秋にかけて標高の高い地域のコメツガやシラビソの林に発生する。地味なきのこなのであまり目立たない。 北欧や北米にも分布することが知られているがどちらかというと寒冷な地域に多くみられる。スカンジナビア半島の高緯度地域では比較的見つけやすい種類であるが、 南の地域では発生は少ないと言われている。時として弱い苦味をもち、食用にはならない。

[特 徴]
 傘は初め中央部分がふくらんだまんじゅう形で後にはほとんど平に開く。開いた後でも中央部分には小さな突起部分が残る。表面の色は黒褐色で、 放射状の小じわがあり、手触りはビロード状。ひだは柄に垂生し、並び方はややあらく、色は白色。柄は傘とほぼ同じ色。乳液は初め白色で、しだいに紅変する。



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