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Vol.14 No.4 【特 集】 第21回若手農林水産研究者表彰受賞者の業績 |
| レタスに発生する土壌病害診断法の開発と防除に関する研究 | |||
| 長野県野菜花き試験場 佐久支場 石山 佳幸 | |||
| 長野県のレタス栽培地域において,2012年ごろから発生していた生育不良の原因究明と対策の開発に取り組んだ。その結果,国内初確認となるレタスコルキールート病,長野県では初確認である黒根病が原
因であることをつきとめた。そして2018〜2022年に,生育不良が確認された153 (キーワード:レタス,土壌病害,コルキールート病,簡易判別法,防除対策) |
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| 物質生産に基づくトマトの栽培支援技術の拡充と社会実装 | |||
| 農研機構 野菜花き研究部門 伊藤 瑞穂 | |||
| 近年,先端技術の進歩により,施設園芸分野でも高度な環境制御やデータを活用したスマート生産技術が注目されている。多くの生産現場でも,様々なデータが蓄積されつつあるが,栽培環境と作物の生育・収量・品質との (キーワード:物質生産,収量構成要素,収量シミュレーション,糖度予測・制御,遠隔栽培指導) |
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| ウナギの雌化と食味に優れた大型雌ウナギ生産技術の確立 | |||
| 愛知県水産試験場 漁業生産研究所 稲葉 博之 | |||
| 夏の風物詩,うなぎ。その味わいは私たちの食卓を彩る一方で,天然資源の減少が課題となっている。筆者は,大豆イソフラボンを利用した画期的なウナギの雌化技術を開発し,大半がオスに育つウナギ養殖において,高確率でメスを安定生産する方法を確立した。生産されたメスのウナギは,肉質や食味に優れ,生産物の高付加価値化に寄与するだけでなく,大型化により限られた資源を最大限に生かすことができる。本雌化技術は,全国に普及しており,ウナギ養殖業の高度化や収益向上,消費者の信頼確保に貢献することで,ウナギ産業の持続的な発展に寄与できる。 (キーワード:ニホンウナギ,大豆イソフラボン,雌化技術,飼料,養殖) |
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| イチゴの流通ロス削減に向けた新品種開発と流通技術開発 | |||
| 岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域 遠藤 みのり | |||
| 日本産イチゴは輸出量が急増する一方,果実が軟弱で傷みやすく,流通中の品質低下や廃棄が問題となっている。本稿では,イチゴ果実における損傷の発生機構を明らかにし,見かけ弾性率を用いた新たな育種方法を提示したうえで,高い流通適性をもつ新品種「恋みのり」を開発した取り組みを紹介する。また,新型容器やMA 包装,さらには船舶輸送と航空輸送を組み合わせたSea&Air 輸送を活用し,輸送中の果実品質低下を抑制しつつ効率的に果実を輸送する技術を示す。日本産ブランドイチゴの魅力を維持しつつ流通ロスを削減するためには,品種と流通技術を併用した多面的で盤石な生産・
流通体制の確立が重要である。
(キーワード:育種,容器,MA 包装,Sea&Air 輸送) |
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| 牛伝染性リンパ腫に対する治療法および発症診断法の開発 | |||
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| 牛伝染性リンパ腫(EBL)は,牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)の感染を原因とする腫瘍疾患で,感染牛の1〜5%がEBL を発症して死亡し,牛乳や食肉の生産ができなくなる。しかし,EBL
に対する効果的な治療法や発症予測法は存在せず,十分な疾病対策が取れていない。本研究では,国内でのEBL 清浄化の実現を目指して,免疫抑制機序を標的とした新規治療法ならびに,BLV
感染細胞のクローナリティ解析を用いたEBL 確定診断・発症予測法を開発した。これらの成果により,治療と診断の両面からの包括的な疾病制御戦略が可能となり,農場での感染拡大防止やEBL
による経済的損失の軽減に寄与することが期待される。
(キーワード:牛伝染性リンパ腫,EBL,牛伝染性リンパ腫ウイルス,BLV,免疫チェックポイント分子,抗体療法,クローナリティ解析,RAISING,発症予測) |
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| シルク材料の生分解性の解明・向上と高付加価値分野への応用 | |||
| 農研機構 生物機能利用研究部門 神戸 裕介 | |||
| シルク材料の高付加価値分野への応用(特に,医療機器への応用)のため,シルク材料の体内での生分解メカニズムを解明し,これを基に,成形加工過程での分子量制御によるシルク材料の生分解性向上の手法を開発した。そして,得られた高生分解性シルク材料が医療機器「癒着防止吸収性バリア」としての機能を有することを見出した。また,由来の異なるシルクの新規成形加工技術を開発し,スポーツやライフサイエ
ンス分野への応用可能性を示した。 (キーワード:フィブロインタンパク質,分子量,成形加工,ゲル,医療機器,癒着防止吸収性バリア) |
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